あの時、僕は……
確かに、120円入れたはずだったんだ。
そして、120円のミルクティーのボタンを押したんだ。
ミルクティーが出てくる。取り出す。
聞こえるはずのない音が聞こえる。
金属質の音が、チャリンチャリンと、5回。
「………………?」
ありえない。ミルクティーは確かに120円なのだから。いやしかし。
おつり出口をさぐる。
50円玉が1枚に、10円玉が4枚。
………………。
まあ、要するに、アレだ。
100円1枚と10円2枚入れたつもりが、10円1枚と100円2枚入れたということだ。
…疲れてんな、わし。
[0回]
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